フィールドレポート北海道日本海のモンスター海アメ
2018年12月13日北海道の日本海では初冬に入ると色々な魚が岸寄りしてきます。ホッケの熱いシーズンもしかり、アメマスも産卵後の体力回復のために海に下ってくる。春の名物サクラマスも一度このタイミングで岸寄りしてきます。それもこれもベイトとなるカタクチイワシが接岸してくることの恩恵が多大に影響していることなのでしょう。
私達もそれらを狙うためチャレンジしてきました。
朝イチは私一人で海アメマスのメッカ・島牧に入りました。少し早いですがサクラマスも視野に入れて通称“医療センター裏”に入る。
波は1m前後、朝マズメもありスローリトリーブでもしっかり泳ぎ、かつフラッシングの強いサムライカスタム90銀粉仕様を結ぶ。
サクラマスとの出逢いを密かに期待しましたが投げども投げども無反応。キャスト度に右に移動しながらもようやくヒットしたのは今期1号となる可愛いアメマスでした。弱るといけないないのでそそくさとリリース。更に探るも生命反応が感じられず移動することに。
次のポイントは今年から島牧海アメマスダービーの禁止エリアのあるポイント、太平川河口。左岸に延びる平磯はダービー禁止エリアなので河口右岸サーフを叩く。
先行者は三名。私が浜に入るとすぐに二人が釣りを止める。
「魚の反応が無いのかな…」
ここは遠投の効くカブキメタル35アルミ赤金をチョイス。遠投してただ巻きを繰り返しながら右岸をランガン。ワンドの半分ほど行くとふとその先の波の中に明らかに違和感を感じる海の紋様、そして何かがモジった。
「カタクチの群れか…」
射程圏内に入ったのでキャスト、ただ巻き数回でドンッと何者かがバイト。姿を現したのは40弱のアメマス。それからも何度もバイトはあるがなかなか乗らない。魚が小さいと感じポイント移動、島牧を後にした。
そして本日の本命ポイント。
猛烈な鳥山、岩場には波に打ち上げられたカタクチイワシがたくさん、
「チャンスだ!」
ここから私の相方、keikoも参戦。
私は先ほどと同じカブキ35、keikoは今年リニューアルした【カブキメタル30CSライブカタクチ】
まさにマッチザベイト。しかも今年の新作はフラッシングが強いから魚にとってはたまらないらしい。
早速ホッケの猛攻がくる。そのうち私の横でいきなりkeikoのロッドがぶち曲がった。だがそれはすぐに外れたようで、私は根掛かりでないかと少々疑った。そして間もなく再び彼女のロッドがぶち曲がった。
『きたッ!!』
彼女が叫ぶ。先ほどバラした光景と同じ。ロッドがぶち曲がったままビクともしない。やはり根掛かりかなと思った瞬間いきなりドラグがうなった。魚だったのだ。魚が重いのもあってなかなか浮いてこない。しばしのやり取り後、徐々にだが、ようやく魚が浮いてきた。そして姿を観せたそれはとてつもなくデカイ海アメマスだった。
ネット不持参だったのでどうしようかと周りをキョロキョロすると左側にほどよい自然のスロープがあった。ここにずり上げよう。
ゆっくりと魚をそこまで誘導、何回目かの波でようやく岩に乗せることが出来た。
【海アメ・ハチマル】岩場での計測だったので平らな場所がなく厳密とは言えないが全長で80㎝をわずかに超えていた。
彼女の事後談で、ホッケのチェイスがスローだと鈍く、早巻きでは絡み付くように何匹も追ってきたという。しかも前方に根があったのでもしやと思いカブキを沈めて早巻き、根をなめるように通過した瞬間ドカッときたと言う。
相方の観察力と読み…モンスターハンターは健在だ。
フィールドスタッフ 畑中教成